【歴史的快挙】「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞 世間の反応は??
ポン・ジュノ監督による映画「パラサイト 半地下の家族」が、 アカデミー賞・作品賞、監督賞、脚本賞、そして国際長編映画賞の4冠に輝きました。
アジア映画として初のアカデミー賞・作品賞の受賞になります。
まさに歴史的な快挙達成です。
「パラサイト 半地下の家族」は2020年1月10日から日本でも公開中です。
まだ見ていない方は、ぜひ映画観でポン・ジュノ監督による独特の世界観、極上のエンターテイメントを楽しみましょう。
この記事の目次
「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞4冠達成
以下の動画は作品賞が発表されたときの様子です。
ポン・ジュノ監督と俳優の主役を演じたソン・ガンホが抱き合っているのが印象的です。
壇上でスピーチをしたのはプロデューサーのクァク・シネさん。
女性の方なんですね。
「言葉になりません。想像もしていなかったことが現実になりました。本当にうれしいです」と述べています。
こちらは、ポン・ジュノ監督とプロデューサーのクァク・シネさんのインタビューです。
Moments after winning Best Picture, cast and filmmakers from @ParasiteMovie stop by the #Oscars Thank You Cam. pic.twitter.com/ckyhJkvIFD
— The Academy (@TheAcademy) February 10, 2020
作品賞の本命は「1917 命をかけた伝令」だった
多くの専門家は「1917 命をかけた伝令」がアカデミー賞・作品賞に輝くのではないかとみていました。
「パラサイト 半地下の家族」が受賞につながった理由としては、投票が混戦になったこと、作品賞の選考方法などが考えられます。
他の部門は評価員による単純な多数決で決まりますが、作品賞は順位は順位投票を行い、1つの作品が過半数を得るまで再計算を繰り返します。
カンヌとアカデミー賞のW 受賞は、64年ぶり
「パラサイト 半地下の家族」は カンヌ国際映画際では最高賞のパルムドームに輝いています。
カンヌ国際映画際のパルムドームとアカデミー賞の W受賞はなんと64年ぶりの快挙となります。
興行成績も好調
「パラサイト 半地下の家族」のすごいところは、深い格差というシリアスなテーマを扱いながらも、 エンターテイメントとしても純粋なおもしろさを提供できているところです。
それが、好調な動員実績にもつながっているように思います。
韓国では、動員数が1,000万人を突破。
あまり外国映画を見ないといわれるアメリカでも、当初は3館でも上映から1,000館を超えています。
日本でも1月の公開から100万人を超える動員を達成しています。
アカデミー賞の受賞でこの勢いはますます加速しそうですね。
格差を描いている
「パラサイト 半地下の家族」が作品賞に輝いた理由の1つは、この映画のテーマがアメリカでも、そしておそらく他の国でも共有されるものであるからだと思います。
「パラサイト 半地下の家族」では 富裕層vs貧困層という対立構図の中で映画は進んでいきます。
パラサイト(寄生)というタイトルは、地上の金持ちの家族に地下に住む貧困の家族が寄生するさまを表しています。
アカデミー賞のアメリカを含め、格差の問題は世界が直面する問題だという現状がこの映画の評価につながったのではないかと思います。
「パラサイト 半地下の家族」は韓国の社会を描いた映画だけど、どの国の人にも理解されるテーマになりうるテーマを持った映画だろうと。
世間の反応
Twitter上には、「パラサイト 半地下の家族」のオスカー受賞に関するコメントが多くあがっています。
#parasite4thwin
やばい受賞シーンみるだけで涙でてきそう……パラサイト4冠おめでとう!!😭🎉色々と考えさせられる素晴らしい作品でした👏pic.twitter.com/wQ9FqqtVJ1— ぶなしめじ (@eringii0522) February 10, 2020
本当に映画界の歴史変わるオスカーでした。パラサイトの受賞をきっかけにまだまだスポットライト当たってない世界の素晴らしい作品たちが表に出てきますように🙏🏻✨✨✨
ポン・ジュノ監督のスピーチに謙虚さが溢れていて素晴らしい人だなぁと思った。#Oscars
— KARO CINEMA (@karolin525) February 10, 2020
『パラサイト 半地下の家族』を観て素晴らしい彼等にこう叫ぼう!!
_人人人人人人人人人_
> リスペーーークト!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄(因みにご本人映ってます🙈) pic.twitter.com/Z4eZlj2upP
— Black☆Pepper (@2019MCU23SW9) February 10, 2020
去年の『ROMA』があれほどの出来でありながら、外国語映画賞&監督賞受賞に留まったのを鑑みると、『パラサイト』の作品賞&外国語映画賞&監督賞&脚本賞総なめは時代が変わった瞬間を見たような感覚がありますね…。 pic.twitter.com/7IZIHPSayV
— ナガ@映画垢🐇 (@club_typhoon) February 10, 2020
『パラサイト/半地下の家族』は脚本や設定や演技も各々良かったですが、個人的には画面の絵作りが素晴らしい映画だなという印象です。
切り取って1枚絵になるような印象的絵が多くて「これぞ映画だなあ」と感じた。しかもその絵の中の上下配置や人物の動く方向に、物語上の意味がちゃんと与えられてる pic.twitter.com/ZsEvfgu8Cy— トルーパー.com (@trooperkt0108) February 10, 2020
『パラサイト』作品賞おめでとうございます!
この快挙は突然生まれたわけではなく、国を挙げて作品を支援する韓国映画界や良質な作品を見極める観客という豊かな土壌があって初めて実現したのだと思います。そんな韓国で大ヒットした映画『アリータ:バトル・エンジェル』も是非観てみてください。 pic.twitter.com/QZnkskOPYq— mickey #AlitaSequel (@mickey89193189) February 10, 2020
まとめ
アカデミー賞の受賞を受けて、2月にはポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホが来日するようです。
日本のファンにとっては、また楽しみが一つ増えましたね。